自主自立?

最近、技術者に関わらず自立を求められていませんか?

 

私のいる会社でもよく「自主自立」といわれます。

 

 

パッと見、それらしい言葉に見えますが、実情はどうかというと甚だ疑問です。

 

 

 

「自分で考えてやってみろ!」といいながら少しでも自分の意向と違うと難癖つける。

 

自分で仕事を創出しているにもかかわらず、「自分で自分の仕事を探し出す余裕がありそうだな。じゃぁ、そっちよりも急ぎのこちらの仕事を頼む。」と上から仕事を落としてくるなど。

 

 

自立をしている人ほど、上(いわゆる階級の上の人)から圧力をかけられたり、仕事を振りかけられたりします。当の本人たちは悪気もなさそうですし、そもそも私から見ると自主自立ができていないからこそ上に行けたんだなというのがあるので仕方ありませんが....。

 

 

ただ、このままでは自立している技術者(技術者だけでないと思います)ほどやりにくいという話になりますね。かといって、独立というのはいうほど簡単ではありませんし、そもそも技術力だけでお金を取るのはほぼ不可能です(営業、人脈、経営センスといった複合要因が必要)。

 

 

ということで会社にいるわけですが、私のケース。

 

私は自主自立のための地ならし(人集め)がようやく形になり、自分のチームの輪郭を形成するところまで来ました。しかし、今年の4月から突然「部の安全推進部リーダー」、「部の品質管理部門リーダー」、「中堅社員の他事業交流会企画の事業部リーダー」と3つものリーダーの役割をいただきました(怒)。

 

この上、昨年の上司退職によって突然転がり込んできた「チームリーダー」と「領域統括」、さらには「新規技術研究テーマリーダー」という3つの肩書も持っています。

 

 

給料はこれによって増えるわけではありません。部下もつくので仕事を振り分ける裁量もありますが、それ以上に雑用とモチベーションを下げる会議が爆発的に増えています。これらの役回りの多くは立候補ではなく、上からの「やれ!」から来ています。

 

 

 

これらの「やれ!」仕事を「仕方ない....」と甘んじてすべて受け入れるつもりは毛頭ありませんので、納得いかない点について上とは闘い続けるつもりです。また、会議は可能な限りサボっているというのはすでに書いた通りです。時間は有限なので、無駄(と考えられるもの)は可能な限り排除するように心がけています。

 

 

一つだけ明らかなこと。慣例に沿ったくだらない組織の中での役回り。これは自立心旺盛な技術者ほどそのモチベーションをそぎ、組織の行きつく先は最終的に烏合の衆ならぬ無能の集団となるでしょう。

 

 

会社の上層部(課長、部長、役員など)に「自主自立」をしていて、尊敬できる人は居ますか?

私は居ません(断言)!

 

 

このような状況にあるとしたら要注意です!