私のチームや周りには若い人が結構います。
マスコミで、というか古のころから「今どきの若いものは...」というのはよくある話ですが、運がいいためか私の周りにはとてもいい若者が集まっているような気がします。
「今どきの若者は.....」と感じたことはほとんどありません。どちらかというと「あー、俺もそうだったからわかるわ。」というところです。
もしかしたら、彼らと接するとき「自分だったらこういう上司が欲しかった。」ということを常に考えながら接していることが、若手の方からの信頼を多少なり得られていることにつながっているのかもしれません。
このような良好な関係を築けているので彼らと話をすることも多いのですが、共通しているのが「苦しんでいる」という言葉です。
自分の成長のために苦労する、これは必須です。このための苦しみは逃げずに向かっていくべきだと思います。
また、若い技術者がよく陥る「専門性最優先主義」(専門知識がすべて!と考える主義)についてはバランスを取るようアドバイスすることはあります。
ただ、最近よく感じるのはそれよりも、
- 自分はこういうふうにしたいのに認めてもらえない。
- 常に監視されているような感じがして、なかなか行動が移せない。
- 上に自分のアイデアなどの話を切り出すと、とりあえず否定から入る。
といった「後ろ向き」、「保守的」、「閉塞」といった言葉が多く並んでいるようです。
同じことは私もよく感じますが、私は裁量範囲が広いのでまだ自分のバランスを取ることができます。
若い人はなかなか仕事の裁量範囲が無いことが災いし、結果としてモチベーション低下につながっていくのではないでしょうか。
「とりあえず、やってみなよ。」
の一言がなかなか聞けないそうです。
私は若い人に定期的に話しかけ、年に2回は面談をして年はじめに話した時の内容の確認、現在自分がやりたいことの有無、自分の自由度を妨げる障害の確認などのケアをやるようにしています。これをやればやるほど先ほど述べたネガティブな言葉に彩られた環境が見えてきます。
少なくとも私と一緒にやるときは、ポジティブになれるよう、今後も気を遣っていこうと思います。彼らの成長は当然会社の財産になりますし、何より私に対する個人的信頼も私にとってはかけがいのない財産ですから。
若い人も大変です.....。