本物の研修

最近、「コミュニケーション研修」なるものを受けました。
一日コースでした。

 

内容的には、まぁ、こんなものかな、という可もなく不可もなくといったところです。
研修を企画した総務課には、「あの内容なら半日にすべき」と提案はしましたが....。

 

 

今の実業務ではもっとシビアな状況がいくらでも起こっているので、
「今更そんなことを教わっても、自己流ができてしまっているしなぁ。」
とやや斜めに構えてしまっている自分に少し嫌気がさしつつ.....。

 

 

とはいえ、私は自分の目で見て肌で感じて頭で考えたことしか信用しない、

頑固者」なので、どうしても自分でその「必要性」を痛感しない限り、

なかなか受け入れることができません。

 

 

昨日も、研修中にあったロールプレイが極めてくだらなかったので、「自分はこう思います」と言ったら、研修の講師に「今は練習なのでいうとおりにやってください!」と怒られた(汗)まぁ、講師の方の言うことが正しいのですが、ついつい本音が出てしまった...。

 

 

というわけで、研修は嫌いです。

 

 

なぜか?

 


大部分が「机上の理想論だけ」だからです。

 


理想論は大切です。

 


しかし、理想論は人から教えてもらうものではなく自分の経験を踏まえて、現実も考慮しながら構築するものと自分は信じています。

 

 

一つの意見として他の人の意見を聞くのもいいのでは、という意見があるとしたら、
それも同意します。

 

 

ただこれには一つの大きな「前提」がつきます。

 

 

その他の人に対し、「自分が魅力を感じているか」というところです。

 

 

その人の生き様、哲学を見聞きして、「あぁ、この人はとても魅力的だ」と感じたら、
私は積極的にその人に話を聞きに行きます。

 


なぜかというと、頭と体が反応するのです。

 


この人は私には無いものを持っていて、そこから多くのことを学べる、
もしくはこの人と話すことで、自分が抱える課題を解決する糸口を見出すきっかけをつかめるかもしれない、そんな考えが頭を巡り、体が動き出します。

 


そのスイッチが入れば、私は多少の無礼を覚悟であってもその人に会いに行きます。

 

 

自主自立を基軸とした新しい働き方の1つの選択肢を提案する非営利団体「IC協会」の理事長で、ご自身も会社の社長でいらっしゃる田代英治氏。

 

 

自らの理想論を具現化するため、自ら会社を立ち上げ、古体質の日本薬剤師会の改革に取り組み、日本の薬事医療に新風を巻き起こしている横井正之氏。

 

 

私はこのような方々の話のほうが研修とは比較にならない多くのことを学ばせていただいています。

 


これほど私が上述の方々の考え方に同調する理由。

 

 

ご自身の強い哲学を持ち、その哲学を実現するために実行動を起こしている

 

これにつきます。評論家は石を投げればあたるくらい、そこらじゅうに生息しています。

 


私の職場でも「わらわら」います。言うだけの人。


しかし、その評論している理想に向かって「動く人」は少ないんです。

 

 

私が唯一教えをいただきたいと心から思えるのは、
哲学を持ちそれを実行に移している人だけなのです。


だから、研修の講師の教えには素直に耳を傾けられません。
そもそもその人がどういう人か知らないわけですから。
一般的には講師を軸として生計を立てている人は評論家が多いと思います。
(個人的な印象で申し訳ありませんが....間違っていたらコメントで指摘願います)

 


最後に、私の考える「本物の研修」とは。

 

それを見つけるには自分を徹底的に鍛え上げ、
その中で見えてくる自分の限界と見つめ合い、
その限界を超えたところにいる先人に会いに行く積極性。

これらを通して出会った人から聞く、私個人へ向けられたメッセージ。

 

これですね!口を開けて落ちてくる研修に過大な期待をしてはいけないということです。