大きなプロジェクトに属する専門領域チームのリーダーとして、私が指揮するようになってから2年が経とうとしています。
最初は中堅皆無。管理職不在。
残ったのは若手2人という状態で大きなプロジェクトのある領域をすべて賄うという、無理難題だらけの状態でした。
走り始めて早々、メンバーの一人を緊急要員で引き抜かれ私と若手の計2人に。
隣の部署にいた若手を新手を使って引き抜き(若手にかなりの負担を強いたことは今でも申し訳ないと思っています)、何とか3人体制を構築しました。
しかしながら、それまで前線で戦ったことのなかった若手2人はかなりの力不足。
それでも何とかここ数年かけて育成を行い、ようやく連携を取りながらも個人プレーができるようになりました。
安心したのもつかの間、引き抜いた若手が組織上層部の力で奪われてしまったのは、このブログでも述べました。
振り返ると、よくここまでやってきたなぁ、と少し自分を慰めています。
さて、2年前から上層部にお願いしていることを再度話をする機会がありました。
「若手」をください。
ということです。私はより広く、そして高いフィールドで戦いたいと考えていますが、そのためには今私が背負っている部分をさらに担える他の人材が必要です。
そして、唯一チームに残っているメンバーの育成にとっても有益です。後輩を指導することによって自らも成長すると期待されるからです。
しかし、先日部長と話した時......。
A(私)「2年前から言っていますが、若い人を私のチームに入れてください」
B(部長)「一応入れたいと思って探してはいるんだけど、なかなか。」
A「別に専門性は問いません。重要なのは自分で考えられる資質があるかどうかです。質問事項として、あなたは学生研究でどのようなことで悩み、それを解決しましたか、と聞いてみてください。きちんと論理的にこたえられるようであれば、それで十分です。」
B「とはいえなぁ、お前のチームでやっていることは地味すぎるんだよ。お前のチームに入れたら腐ってしまいそうでなぁ。俺はこんなところではなかった、って。」
A「採用面接のときに、地味なことでも積み重ねる仕事はできますか、って聞いてみればいいのではないですか。」
B「そりゃ、そう聞けばできます、と答えるだろうな。でもな、後でこんなんじゃなかったってなると思うんだよ。」
A「なぜそう思うのですか?」
B「若い人は大きな成果を望んでいる。派手な、っていうかな。基礎的なことをコツコツやることをいきなりやりたいっていうやつはあまりいないんだよ。今のところ俺と似たような専門性を持ったやつを面接しているが、みんな俺と似た考えで派手なことをやりたがると思うよ。」
どうしても、最後の文言「俺と似て」という所が気になってしょうがないです。まさか、自分の色眼鏡で若手を見たりしていないだろうな、と不安になる一方です。
いずれにしても私のところに人を入れるつもりは無いようです。
やはり若手を入れていかないと組織は活性化しません。
今私がチーム運営に必要な人材と考えるのは、私の意図通りに動く管理職でしょうか.....(そんなのいるわけないですね)。