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仕事柄色々な技術会社の方とお話することが多いのですが、共通する流れを感じることがあります。
「当社は赤字で.....」
「人員整理で人が減って.....」
景気の悪い話が本当に多いです。
本当にそうなのかはよくわかりませんが。
しかし、一つだけ言えることがあります。
このような状況で目を輝かせているのは、上にyes manの歯車的な技術者だけで、
新しいことを生み出すことができる研究者、技術者は皆モチベーションの劇的な低下に苦しんでいるのです。
会社組織の上にいる人は目を輝かせているyes man技術者だけなので会社の雰囲気は悪くないと思っているのかもしれません。
このようなyes man技術者が多ければ会社としては利益を上げやすくなるでしょう。
本ページの管理人が危惧しているのは今現在ではありません。
5年、10年経過した時にいわゆる新規技術、新規コンセプト、新規製品などで勝負しようとするとき、何もなくなってしまっていることを危惧しているのです。
それはそうです。
何人人員を整理し、人件費を○○%削減しました。
製品コストを○○%下げて、利益率を○○%上げました。
このような話を続けていただけでは、より安くという血の海地獄(いわゆるレッドオーシャン)で戦い続けるしかなくなるでしょう。
わかりやすい、もしくは単純な目標だけに組織が向かうようになったらそれは非常に危険な傾向です。
思考回路が停止し、会社上層部の受けがいい情報を送り続けるyes man技術者。
最近本当に多い気がします。
利益を出すことは当然大切です。
組織が継続できないわけですから。
しかし、このような利益を出す「利益部隊」と将来の新規技術研究を行う「投資部隊」はともに必要です。
この両方をやれ、というのはあまりにも酷な話です。
できる限りこの利益と投資を分けて、その両者に平等に価値を見いだせる経営者。
それこそが、本当の経営者でしょうね。
目先の利益にこだわるだけでなく、「損して得を取る」という投資をできる。
これこそが、技術で生き残るために最も大切なバランス感覚なのでしょう。