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最近、職場で別の事業部の若手の方々からよく話しかけられるようになりました。
「Yoshidaさん!みてくださいよ、これ!すごでしょ?!」
一言でいうとかわいいですね。
一生懸命説明してくれる姿が自分の子供のように映ることもあります。
(本人たちが知ったら怒りそうですが)
さて、ある日その若手と食堂で遭遇。
「どうだい?最近?」
「いや、仕事が全然楽しくなくて。」
「どうしたんだい?つい先日、面白い発見したって喜んでいたじゃないか。」
「やったことに対して、指示しない事をやるなと怒られたんです。もう、こんなのやってられるかって感じですよ。」
なるほど~。
若手の気持ち良くわかりますね。
ひとまずは、そういわずに少しずつでも続けておきなよ、と言っておきました。
若手の視点から見れば、
「上の人は自分のことを理解してくれない」
「新しいことに対して興味を示さず保守的だ」
「柔軟性に欠けるおじさんたちだ」
といった感じでしょうか。
ところが、上司の立場から見ると、
「興味を持っていろいろやるのはいいが、やるべきこともやっているのだろうな」
「説明の仕方がいまいち。結局何が言いたいのかがわからない」
「君、何か今まで実績挙げたことあったっけ?実績もない奴が好きなことをやるというのは考えが甘いのでは」
というように見えるのです。
視点を変えるだけで全然違いますね。
実はどちらも正しいことを言っています。
それでも埋めきれない溝というか、距離が若手と上司の間には必ず存在します。
これを少しでも乗り越えるにはどうしたらいいのか。
簡単です。
「どちらかが、先に歩み寄る。」
ということです。
一般的には人間は加齢するほど頑固になります。
意固地になります。
柔軟性に欠けるようになります。
つまり、人のいうことに耳を傾けず、自らの経験で話を進めようとします。
言いすぎましたかね?
とはいえ大なり小なりそのようなものではないでしょうか。
本ブログの管理人も含め(汗)。
そのため、柔軟性の高い若手から歩み寄った方が最初のケースでは状況が改善する可能性は高いです。
どうするか。
ユニバーサル技術者としてのステップを踏めばいいだけです。
1.組織が喜ぶ仕事をきちんと行い、成果を出し、組織上層部から「信頼」を勝ち取る
2.上から言われた事をやるだけでなく、自分が必要と思うことを少しずつでも進めておく
3.論理立てて上に説明できるよう、報告書をきちんとまとめておく
4.2で進めてきたことが価値のあることだ、ということを第三者機関に認めさせる
→国際科学誌への投稿、掲載
この4ステップを一つ一つ繰り返していけばいいでしょう。
組織から報酬をもらっている以上、自分の好きなことだけをやってというわけにはいきません。
最低限、
「この人は、こういうことで組織に貢献できる人間である」
ということを周知徹底させる成果を積み上げることがスタート地点です。
最初に紹介した若手はこの点が欠けていたのでしょう。
何となくの自分が得意な専門的な話をして、上の人がわからない、ということに注力して自らの優位性を確認するのは3流の技術者です。
残念ですがこのような人は大成しません。
自分の組織内での立ち位置を確認するという第三者視点
そこで成果を積み重ねて自らの地位を確立するという長期戦略
行ったことをきちんと報告書にまとめるという論理思考力の改善努力
組織外の第三者期間に評価されることで自分の力を確認するという自分振り返りの謙虚さ
どれも、ユニバーサル技術者の必須スキルです。
早い段階でこのスキルの大切さに気が付く人技術者が増えることを望みます。