対外発表の重要性

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1、2年前に熱心に行った仕事が今になってようやく認められるようになった、という経験はありませんか?

 

 

 

やっているとの時は一生懸命やって、それでも周りの反応はいまいちで。

 

 

それでも使命感や危機感、何より自分の信念に基づいて行動する。

 

 

 

これは技術者にとって必須の資質だと思います。

 

 

 

 

管理人は3年前から”自分の研究を行う”ための環境づくりから始め、その1年後の一昨年から結果の出始めたことを少しずつ文章という形で積み上げてきました。

 

 

技術報告書、特許、学術論文.....。

 

 

相当地味です。

 

普通は派手なプレゼンをやったほうがよっぽどやりがいもあるし、目立つことでしょう。

 

 

それでも管理人は地味な方を選びました。

 

 

 

なぜなら文章というのは残るからです。

 

 

 

プレゼンは残りません。

 

 

 

正確には残りますが、断片的な情報しか与えないプレゼンよりも、文書のほうが長きにわたりその内容を伝承することができます。

 

 

 

ただし、地味故なかなかすぐに評価されません。

 

 

 

ところが、ここにきて管理人の行ってきた文書にスポットライトがあたり始めました。

 

 

 

対外発表の実績を教えてほしいと、事業部から依頼が来たのです。

 

 

 

 

しかしみてびっくり。

 

 

 

現役の社員で対外発表したのは過去10年で管理人含めて3件、4人。

 

 

そして、そのうち2件3人は国際学会、学術論文の掲載に成功したのは管理人ただ一人でした。

 

 

 

技術者、研究者の方であればよくわかると思いますが、

学会発表よりも学術論文の方がはるかに難しい。

 

 

学術論文は学会と違い”査読”があります。

 

 

複数の専門家(通常2~3人)による厳しい審査があるため、誰でも掲載してもらえるわけではないのです。

 

 

管理人が今2報目として投稿した論文は、様々な助言もありつつ、一度掲載拒否の判断をされています。恐らく、国際学会で発表するには十分な内容でしょう。

 

 

 

それゆえ、管理人は学術論文にこだわりがあります。

 

 

 

第三者の専門家に認めてもらった、という価値があるからです。

 

 

 

しかし、この意味を理解してくれる人は今の事業部に一人もいません。さらにいうと、他事業所含め社内でも数人しかいません。

 

 

当の本人がやったことなければ本当のむずかしさなど理解してもらえないでしょう。本当の意味で価値を見てくれたのは一人だけですね。一人いればいいという考え方もありますが....。

 

 

 

話がそれてしまいましたが、ここにきて事業部は対外発表について実績を重視するという方針を決めたようです。

 

 

蓋を開けてみてびっくりでしょうね。

 

 

10年で学会発表2件、論文に至っては管理人一人という状況では。

 

 

 

 

ようやく管理人が信念を持って進めてきたことが評価されつつあるのは喜ばしいことではあります。

 

 

ただ、”仕事をやっている感”を重視した雰囲気が支配的だった10年を振り返ると、学会や論文と言った対外発表をできる人間はなかなか出てこないでしょうね。

 

 

「時間とお金をかけて何をやってきた?」

 

 

そう聞かれたときに、特許のようなものだけでなく、学会、さらに言うと一番難しい学術論文を高く評価する、そんな雰囲気作りが社内に芽生えるとその会社は技術力で大きな躍進をするでしょうね。

 

 

 

そういう意味ではそれを評価してこなかった管理人のいる会社は正念場といえます。

 

 

 

誰でもできる仕事は、人件費が安い、もしくは市場のある現地で進めるのが一般的な今、付加価値を見出すには頭しかありません。

 

 

 

管理人は今後も学術論文にこだわり(対外発表のためおまけで特許がついてきますが)、管理人のような考えの人間が増えるよう、できることを積み上げていきたいと思います。