会社システムの壁

今日は素敵なクリスマスですね!


この日だけは皆さんクリスチャンですね。



いずれにしても、この時期は子供のころから好きでした。



プレゼントというよりも、美味しい料理が食べられて、大人も楽しそうにしていたからです。ちなみに、今日、我が家もクリスマス会です。先ほど予約していたケーキも取ってきました。



と、プライベートネタから入りましたが、実は残念なことが。



以前、このブログでもご紹介しましたが、今年の春ころから夏にかけて行った技術評価で、一緒にやってくれた共同研究者の方がとても良い仕事をしてくれました。



管理人の専門外でしたので、



「こういうものを判定したい」




と参考文献を見せながら議論したところ、それを発展させて提案してくれました。



このおかげで管理人の研究範囲は大きく広がりました。



今、この内容について4報目の学術論文を執筆すべく、先行で日本語にて研究レポートをまとめ、それを国際科学誌向けに編集しているところです。


なぜ日本語でまとめるのかというと、これは頭を整理する意味が強いです。


いきなり英語で書いてしまうと細かいニュアンスなどが埋もれてしまうかもしれませんので、一度日本語で納得いくまで細かく記述します。


英語で書く学術論文はそれを編集していくイメージです。



もちろん、ストーリーも重要なので日本語の研究レポートや技術報告書をそのまま英訳するわけではありません。



この辺りは、研究発表の「企画力」にあたるところですので、研究者としての力量を試される楽しいところですね。




話がずれました....。



この共同研究において素晴らしい成果を出した共同研究者は、管理人から見て他社の従業員です。


実はこれが大きなネックになってしまい、特許出願ができないことが判明しました。



特許よりも学術論文が大切というのが持論の管理人ですが、やはり高い成果を出した研究者が特許権を持つことも素晴らしいこと。




しかし、残念ながら企業のシステム上それができないということがわかったのです。




本当に残念です。




学術論文はもちろん、そこまで行かなくても特許というのは研究者、技術者のモチベーション維持に対してとても重要なもの。



それを、出願料、維持費といった観点だけで障害が増えてしまうのは寂しい限りです。



同時に管理人のいる会社が非常にこの手のことに前向きなことのありがたさも痛感しました。他社さんは本当に大変です......。




特許の出し方は考えますが、今回の件、技術立国日本の行く末が暗いものであることを再認識した出来事となりました。