大船の利点とリスク

昨日は東京都議会選挙でしたね。

 

管理人は東京都民ではありませんが、生まれは東京都なので他人事とは思えず、開票速報を奥様と色々議論しながら見ていました。

 

 

結果についての詳細は各専門家の方に譲るとして、今回の結果から一つ考えたことがあります。

 

 

それは

 

大船の利点とリスク

 

というものです。

 

 

ここでいう大船というのは、会社や派閥といった組織のようなものをイメージいただければいいと思います。

 

 

この話は今に始まったことではなく、そして人類に限らず群れを成す動物にも当てはまる話です。

 

 

例えば、組織の上層部に評価されればその組織という中では優遇される、そして何かあった時のリスクに対する補償もある程度は担保されると思います。

 

組織というのを会社に置き換えると、資金力のある大企業に居た方が給与もいいし、保証もいい。そしてそのような組織の中で上層部に評価されれば技術者であれば予算ももらいやすくなり自分のやりたい研究開発もやりやすくなる。

 

そんなイメージです。

 

 

上記の選挙において第一党として力を持っていた政党は今回大惨敗をしたと各マスコミで表現の違いあれど述べられています。

 

 

そして元々第一政党に所属していた議員がことごとく落選しました。

 

その中には実はそれなりの実績もあり、これから更なる飛躍を目指されていた方がいたかもしれません。

 

 

しかし、本人の力ではどうしようもない、乗っている船の影響により苦汁をなめることになってしまった方もいるのではないでしょうか。

 

 

これこそが大船のリスクです。

 

 

大船は先述の通りメリットもありますが、大船が傾き始めた時、乗員はそのリスクも背負わなくてはいけない宿命にあるのです。

 

動物の世界でも、例えばサルやゴリラなど、第一勢力のボスが凋落すると、そのボスに近いものほど落差が大きくなります。

 

 

一か所に大きく依存するということは、何か起こった時にそのリスクが莫大になるのです。

 

 

その一方で一か所に依存しないということは、そのことがリスクになる一方で、高い柔軟性と適応力、そして常にリスクに備えているため有事を乗り越えるための選択肢を多く持つことができます。

 

 

一か所に依存しないというのは、

 

どこにも依存せずに孤独に生きる

 

ということではありません

 

 

どちらかといえば、

 

複数の味方と近すぎず、しかし離れすぎず、有意の関係を構築する

 

ということです。

 

一か所に依存しない場合、生き抜くために必要な力は過度に依存せず、どちらかというと味方につくとメリットがある、と思わせられるか否かがカギとなります。

 

何かをしてもらいたいと思うのであれば、まずは相手にメリットを与えられることが重要なのです。

 

そしてここでいうメリットは金銭ではありません

 

金銭のみで結びつく関係は非常に脆弱です。

 

やはり、

 

知見と人脈

 

ですね。

 

 

知見と人脈をどれだけ持てるか。

そのために日々鍛錬ができるか。

 

このような姿勢がリスクに対する最大の対策になるというのが管理人の考えです。

 

 

今回の都議会選挙の結果で生活が一変してしまった方も多くいらっしゃるかもしれません。特に50歳代以下の方々は生活があるので尚大変でしょう。

 

 

どこか特定の一か所に過度に依存するのは安心と保証がある一方で、その一か所という船が傾いた瞬間に道連れになるということも考えておくことが重要であると思います。