リーダーゆえの雑用

私は数人ながら小さなチームのリーダーです。

 

直属のリーダー(主任研究員:課長さんクラス)が昨年2月に突然辞めてしまったためです。

 

 

技術者は技術、研究は好きですが、予算、人といった管理業務は苦手な人が多いです。

 

 

 

私はもちろん研究や技術が好きなので、それに関する時間を捻出したいというのが気持ちとしては強いです。

 

 

しかし、リーダーになると好きな技術の仕事に関する自分の裁量が増える一方で、管理業務は増えます。

 

 

例えば昨日。

 

 

航空機業界では品質管理システムというものを持ち、日々の業務が”最初に決めたルール通りに進められているか”というのを定期的に”監査”します。

 

 

外部組織が監査するのが基本ですが、航空機業界の品質システムでは自分の会社内で”内部監査”も行います。

 

この内部監査がある意味外部監査よりも細かくて面倒です。

 

事前に過去に書いた報告書、報告書内で用いた計測機器の校正記録、自分のチームでの業務工程の管理状況など聞かれます。

 

 

これって技術?

 

 

そんなことを考えてしまうとモチベーションガタ落ちです。

 

しかも、チームの部下などは「面倒臭いんですよね、いちいち。」と小言を言われ(怒)。

 

一方で、上からは「航空機業界で仕事するには品質システムを持つ必要があるから、ちゃんとやれ。」と言われ.....。

 

挙句の果てには別の会議に「ちゃんと出てくださいよ。」とまた文句を言われ....。

 

 

 

リーダーというのは大なり小なりこのようなものです。

裁量の代償として小言と板挟みというオプションがもれなくついてくるのです。

 

 

これをどのようにやりくりするのかが一つの悩みですね。

 

 

今のところこの対策としては3点やっています。

 

1.部下に振れる仕事はどんどん振る。

 

2.自分は大変なんです、そしてやることはやっているんですというのを、言葉と物(報告書など)で宣伝する。

 

3.でなくてもいい会議はサボる。

 

 

自分の時間捻出で最も効果があるのは1です。ただし、場合によっては小言がついてきます(笑)。 当然、仕事の振り方などは気をつかいながら行います。

 

そして、ストレスなく自分の時間を捻出できるのは間違いなく3です。

 

 

最近は、ばれないように3を上手く使いこなしております.....。

 

 

技術者としてやりたいことを裁量を持ってやるためには、生真面目さや技術力だけでは難しく、ある程度の采配が必要ですね....。