昨日は私の参加しているプロジェクトの「振り返り会」なるものがありました。
プロジェクトを10年近くやってきて、何が課題だったか、その課題に対する対策は何かないか、それを現場からヒアリングしたい、という会社上層部の思い付きイベントです。
元々あまり乗る気ではなかったイベントでした。どうなるか、予想がついたので。
案の定、プロジェクトでそれほど頑張っていない人(と私が感じてしまう人)ほど、あれがだめ、これがだめ、あいつがだめ、みたいなダメ出しという名のガス抜きが続きました。
「そうなんだよねぇ。普段やらない人ほどうるさいよねぇ.....。」
冷めた目で見ていたところ、もうすぐ定年の重鎮が一言。
「プロジェクトの問題問題というけど、よくがんばった、と俺は思うけどな。」
この一言は響きました。
私も無法地帯、前例のない業務の連続の中で何とかやってきました。
これらの経験でスキルが大幅に向上し、今の地位を手に入れたのは確かです。しかし、やっぱり辛いことも多かったのです。
言いたいことはもちろんあります。ただし、誰かのせいにしたところで、それは一方通行の恨み節。一生懸命やった人ほど、これらのガス抜きは聞いていて聞き苦しい....。
「とりあえず、良くやってきたね。」
その一言さえあれば救われるのです。
恥ずかしながら涙をこらえていました。
その言葉をかけてほしかったからです。
問題点を考えてその対策を、というのももちろん大切ですが、
もっと大切なのは、頑張った人を一言でもねぎらうこと、なんですね。
私も可能な限りチームメンバーや後輩をねぎらうようにしています。
自分がそうしてほしかったので。
久々にいい言葉が聞けてうれしかったです。
別に私だけに向けられた言葉ではなかった、というのは言うまでもありませんが.....。