イチロー選手とエンジニア

本ブログへのご訪問ありがとうございます。

 

 

 

最近ヤンキースのイチロー選手の活躍に胸躍らせている本ページの管理人(以下、管理人)です。

 

 

与えられた少ないチャンスをものにし、かたくなに練習を続けるその姿勢は感服です。天才は努力家でもあるのですね。

 

 

今から5年ほど前。管理人が本業での大問題で独りシアトルで途方に暮れていた時、マリナーズで活躍するイチロー選手を見てどれだけ励まされたことか(球場まで4回ほど見に行きました)。

 

 

海を越えた遠いこの地で頑張っている人がいる。

 

自分も負けてはいけない。

 

 

そんなことを胸に誓ったのを覚えています。

 

 

実はプロ野球選手は技術者やエンジニアと重なる部分が多いです。

 

 

職人のようにコツコツ積み上げた人だけが必ず最後に勝つという規則に則る職業だからです。誰に何を言われようと、自分の信念に基づいて研究を続ける、開発を続ける。そんな愚直な姿勢が最後花開きます。

 

もちろんこの手のルールにはまるのは技術職だけではありませんが、技術職は職人肌が多いのです。

 

 

ただし、「技術職の成果は何か?」といわれると難しい。

 

 

野球選手は成果が明快です。

 

 

 

バッターなら打率、長打率、出塁率、ホームラン、打点、盗塁など。

 

ピッチャーなら勝数、負数、防御率、セーブなど。

 

 

すべて数値で出せます。

 

 

しかし、一般的な企業に勤めるエンジニア、技術者の仕事で成果は非常に難しい。特に定量的な評価。

 

Aさんは特許10件書きました!

でも、その特許価値あるの?出願費用だけ掛かって意味ないなんてことない?

 

Bさんは遅刻欠勤なく1年間皆勤です!

健康第一だけど、仕事では何ができた?

 

Cさんは残業時間月に100時間!いやぁ、今月も頑張った!

頑張ったのは認めるけど、だらだらやったりしていない?時間かけすぎていない?

 

 

などなど。一見定量化できるかと思いきや難しいんですね。

 

 

安倍首相は「残業ゼロにして、成果で評価すべき!」といっていましたが、営業しかやったことのない方固有の考えかもしれません。営業は売り上げという成果で評価しやすいが、技術職は定量評価が難しいですから。

(当初このブログでは、安倍首相はサラリーマン経験は無いと書いていましたが、神戸製鋼で3年ほど営業勤務していたことが判明。失礼しました。営業では目覚ましい成果を上げていたようですね。)

 

 

 

 

しかも、この成果の評価をしている管理職の時間ももったいない。

 

 

個人的には技術者やエンジニアが成果を定量的に求めるのであれば、フリーエンジニアなり、起業するなりして報酬をいくらもらえるか、で決まるのでしょうね。技術力だけでなく、マネジメント力、営業力なども効いてきますが、最も明快な成果の評価でしょう。組織に属していながらの成果の定量評価は無理です。

 

 

これが一般的に難しいのであれば、堅苦しいこと言わず「年功序列」にしたがうべきなのでしょうか。管理人は個人的にいい所と悪いところがあると思っていますが、この年功序列。

 

 

否定的な人も多いようですが、管理人個人的には好きですね。組織に長い間勤めるというのも忍耐のいることですから。それを認めてあげるのはやぶさかではないでしょう......。