子供との時間

先日ふとNHKを見ていたら、

 

「第二の人生を保育園の先生として過ごす元外資系社員」

 

という方が特集されていました。

 

 

いやはや立派な方とお見受けしました。

元々はかなり大手にいらっしゃったのですが、

物腰がやわらかく、人の意見に耳を傾けるという柔軟性も持っていました。

 

 

私が知る技術系(もしくは元技術系)の還暦以降の男性は、ほぼ100%

 

 

「私の時代は」

 

「私の専門は」

 

「それはだめ、これはだめ」

 

という自分の話か、人の意見のダメ出しだけ。

 

特に大手企業の元社員はこの傾向が強いですね。

 

仕事は本人だけではなく、それを具現化してくれる中堅、若手社員の貢献が大きい、

という基本を見失っているのでしょう。

 

管理人はもう慣れっこなので適当に受け流すことが多いのですが、

やはり議論がかみ合わないのでいつも

 

「時間がもったいないなー。」

 

と内心思っています。

 

 

 

平等に与えられている時間とはいえ、もう少しこちらのことも考えてほしいかなー、と期待することもありますが、それを感じ取れるオーバー還暦の方はかなりの少数派です。

 

 

 

すいません、前置きが長かったですね。

 

 

冒頭出てきた元外資系の社員の方が保育園での仕事を第二の人生として選んだのは、

 

 

「土日も関係なく働き続け、成人した息子にもっと遊んでもらいたかったといわれた」

 

ということで、生き方を見直したとのこと。

 

本当に素晴らしいですね。

色々と葛藤する辺りが人間らしくて管理人は好きです。

 

 

さて、その一方、現代はちょっと違うと感じている方はいませんでしょうか。

 

 

管理人は基本的に曜日に関係のない仕事で、出張も多い一方、

主には家でも働いていることから、

家族との会話はかなり多い方だと思います。

 

そして、土日になると

 

「遊びに行こう」

 

と3人の小学生となった子供たちを誘うのですが、

 

「学校の宿題が多いからそっちが終わってから」

 

「ほかにやりたいことがあるから」

 

といったことを言われることが多いのです。

 

 

つまり、親より子供たちの方が余裕がないことを実感する場面が多いのです。

 

 

教育課程の見直しにより、小学校の教科が増え、

宿題の量もそれなりに多い。

 

管理人の子供たちは通信制の教材も取り組んでいます。

 

管理人の子供たちは塾には行かせていませんが、

それでもピアノと水泳という習い事もある。

 

管理人はたまに上記教材の丸付けをやりますが、

確かにそれなりの量があるのです。

 

 

これは、なかなか子供も大変だ.....。

 

 

そんなことを感じることが多いです。

 

 

そして上記のような教育の改革が、

実際の企業に入ってくる若手社員の能力に比例しているかがまた難しい。

 

この辺りは実際の仕事なので細かいことは書きませんが、

生産性向上とか、企業のグローバル競争というところで闘う基本は、

詰め込み式ではなかなか養えないというのが皆わかっていることではないかと感じています。

 

当事者意識をもって最前線で実践経験を積み上げる、ということでしか本当の力はみにつかないのです。

 

 

入社してから頑張る気骨ある方であれば、上記のようなチャンスを捉えられるため問題ありませんが、

 

「この仕事は自分の仕事ではないので他の人にやってもらってください」

 

という発言をするにしてもしないにしてもどこか他人事のようなスタンスで仕事をする方や、

 

「自分には合わないので辞めます」

 

という人の方が多数派になりつつあります。

 

もちろんそれがすべて悪いとは言いませんが(管理人も最初の会社は13カ月でやめています)、

何かを続けて成果を出すことにこだわる、

という姿勢はこれからの時代ますます重要になるかと思います。

 

しかし、当事者意識を持たずに仕事をやる、

壁にぶち当たるとすぐにやめてしまうようだと、

そのうち企業に雇ってもらえる上限年齢は下がっていく一方になるでしょう。

 

年功序列がある以上、年齢が高いほど人件費が高く、柔軟性も体力も落ちていくからです。

 

 

多忙な日々を過ごす子供たちと雇われることに安全性が低下しつつある大人たち。

 

 

もしかすると将来的には、

 

「親と遊べなかった」

 

という話よりも、

 

「こっちはやることが多いのに、暇な親が遊ぼうとしつこかった」

 

という話が増えていってしまうかもしれません。

 

 

 

なかなか難しい時代です。

管理人も気を付けなくては.....。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。